…まだ帰って来てないんだ。




帰ってきたら、家の中は真っ暗。
まぁ鍵を開けたから、何となく察していたけど。




もうすぐ11時になるのに、いつも如く二人とも帰ってくるのが遅い。




…やっぱり、家の中に誰も居ないなんて、寂しいね。




たまに遅番の時や休日の時は会うけど、大体寝てるし、居ないのが殆ど。




だいぶ慣れてきたと思ったんだけどな…




小さい頃はずっと悠ちゃんが居てくれたし、その悠ちゃんがさっきまで一緒に居たから…




そう浸っていると、はっと我に返りパチンと自分の頬を叩く。




だめだめ、弱気になっちゃ!
私はもう子供じゃないんだから!




そう意気込んで私は自分の部屋に戻り、シャワーは明日浴びようと決め、そのままベッドに潜り込んだ。