不器用な二人








「それに相原さん。この後まだ仕事があるから、ご飯は行けない。ごめんね」




悠ちゃんはマネージャーさんを残して、私を連れてこの場を去る。




マネージャーさん、よかったのかな…




「…ごめんな美遥。嫌な気持ちにさせて」



「え…?」



悠ちゃんの楽屋に着くと、彼は私の方に振り向き、私の頬を撫でる。




「美遥は妹じゃないのに…」



「え、あ…そうだね」




今の私はそれどころじゃない!
だって、悠ちゃんの手が私に触れてるんだよ!




頭や手はだいぶ慣れてきたけど、頬は全然慣れていなくて胸の鼓動が暴走中なんだけど!