不器用な二人










「あ、妹さんもご一緒に」




「…っ」





その言葉にズキンと胸が痛くなる。



妹…



私は、悠ちゃんの妹に見られるの…?




「相原さん、この子は…!」




マネージャーさんが相原胡桃に言いかけたその時、悠ちゃんは私の手を握る。





「ゆう…ちゃん…」



力のない声で悠ちゃんの名前を呼ぶと、彼は安心させるような優しい笑みを浮かべた。





「この子は妹じゃないよ」




「え?」




相原胡桃は悠ちゃんと私を見比べる。




「とても、大切な人だ」




「…っ」




悠ちゃんの言葉に沈んでいた気持ちが一気に飛んでいった。




それは、幼馴染として?
…それでも私は悠ちゃんの言葉は嬉しかった。