不器用な二人







…なんで、
どうして…?




あり得ないよ、こんなの。




「ゆう…ちゃん…?」



「…みはる…、なのか…?」




どうしてここに榊原悠斗…悠ちゃんがいるの?



彼も隣が私の家だと思っていなかったのか、私を見た瞬間目を見開いていた。



五年ぶりの悠ちゃん。
こんな偶然って…あるの?




雑誌で悠ちゃんを見ていたけど、実物を見るとすごく大人になっていることを実感する。

まるで、知らない人みたい。



「…これ、挨拶」



ぐいっと渡された紙袋。
中には挨拶としての見舞い品が入っているのだろう。