スズ
中学時代

『イヤーー!!』
私の目の前で真っ白なベッドに寝ているのは…誰?この顔はお父さん…?そんなハズないよね?お父さんのそっくりさんだよね?だって、お父さんが死ぬわけないもん。


どうして…いつも私の周りの人は消えていくんだろうね?


高校時代

今日から私は高校生。私は制服に着替えながら窓の外を見る。そこには、楽しそうに友達とおしゃべりをしている高校生が歩いていた。きっと私が今から向かう高校の1年生。なんだか初々しくて。なんだか不安がありそうな笑顔。
私は高校生になったからって何も変わらない。ただただ苦しい思いをするだけ。それに友達をつくる気もない。本当は友達が欲しい。だけど…失いそうだから。今までみたいに大切な人を失いたくないの。そう。最初から大切な人をつくらなければいいんだ。そうすれば、悲しい思いをしなくてすむ。
私は窓の外を見るのをやめ、玄関で靴をはき学校へ向かった。


ザワザワする廊下。ある紙が貼られている大きな板をみんな見ている。その紙にはクラスの名簿が貼られていた。
私は…3組。1人も知っている人がいなかった。見事に同じ中学だった人とは違うクラス。そのほうがいい。私の過去を知ってる人なんかと同じクラスにはなりたくない。