「い、や...野田先輩って誰...? 私は野田じゃないよ...?」


「えぇっ⁉︎」


えぇって...人違い...?


それ、地味に傷つくんだけど......


「あの、さ......人違いなら気をつけて。私、一瞬舞い上がっちゃったから...」



じゃあ。


そう言って、階段を降りようと足を動かした瞬間、ぐっと腕を引っ張られた。



「先輩......」