静まり返った廊下を、ゆっくり歩く。






私、賭けてもいいかな?






私が変われば、早川くんは私を見てくれるって。



まだ分からないけど、


少しでもいいから、早川くんの眼中に入りたい。


恋愛対象になりたいって。


ダメもとだけど、私、頑張りたい。



いや、頑張る。




早速だけど、明日、買い物する。


それで、少しでも可愛くなるんだ。



そう心に決めて、目の前にある階段に足を延ばした。