ギギッと、古くなったパイプ椅子が音を立てた。 「なんかここ...落ち着く...」 ここの図書室は薄っすらと紙の匂いがする。 私、この匂い好き... 好き...か... 「私のこの気持ちも...伝わっちゃえばいいのに...」 そう呟いた私の声は、図書室にこだまするだけ。 苦しい。 苦しいけど...これが恋、なんだよね。