隅っこに座ると、手に息を吹きかける。 走ってて気づかなかったけど、雪降ってる... だから道理で寒いわけだよ... まだ来ないのかな、早川くん。 キョロキョロと辺りを見回すけど、来る気配が一向にない。 「はぁ......」 下を向いて、ため息をついた瞬間だった。 「あれ......?」 突然、後ろから聞こえてきた声。