私はどこが弱くて、そこをどうされたら理性の大半を失うのかを。
私はどんな言葉や言動に、従ってしまうのかを。



頭が良く、要領もいい彼が、知らないわけがない。





「こっち、向いて」


「ん…――」




その口づけが、何よりも私の胸を熱くするということも―――。











「今日は、紗江子は俺がしてるのを見ててよ?」


「見る、の…?」




いくら何でも恥ずかしすぎる。
でも彼にとっては決定事項らしい。




「見てなよ」




取りあえずシャツは着たまま、枕をクッション代わりに背中を預けて腰から下だけをベッドに落ち着けた私を確認し、彼が取り出したのは。






「!!」


「びっくりした?」