「ゅ、―――あ、あぁああぁあ!」
「…は、」
そこから一年半、私たちはお世辞にも良いとは言えない関係を続けている。
気づいたら、私は本気で彼に恋愛感情を抱いてしまっているんだから、笑える話だ。
今は身体だけでもって、そうやって嫌なことから目を背けて。
「あ、…、の、」
「さーえこ」
いかにも楽しそうな彼の声。
嫌な予感がするけれど、達したばかりの怠い身体で下手に抵抗もできず。
「な、んでしょう、か…」
「いい返事だね」
「え、あの――ん!?」
ひたり、とお尻のあたりに冷たいようなそうでもないような、柔らかいような硬いような、つまりは正体不明なものが触れた。
驚きに身をこわばらせた私の耳に、クツクツと笑い声が届いた。

