――――お酒って怖い。




だって、朝起きたら社内一のプレイボーイとラブホにいたりするんだから。








「………え?」


「ん………?ああ、中瀬さん」




“中瀬さん”彼はまだ、私のことをそう呼んでいたっけ。



呆然としながらも最低限シーツで身体を隠した私に対し、彼のその寝ぼけながらも堂々とした姿と、思っていたよりがっちりしてた身体は、私を混乱させるばかりで。





「えっと、私…?」




思い出そうとする。確か昨日は金曜だったからみんなで飲もうってなった。
飲み会が苦手な私も猛烈な誘いに断り切れなくて。




それで、お酒にあまり強くないくせに私は上司から注がれるグラスをそそのかされるまま次々空けて。




そのあとは…――。