偽りと君




背後で小さな悲鳴が聞こえて、ああ 見せつけてるんだな なんて、呑気に思っていた




永遠にも感じられた一瞬




唇を離し、あいつの顔を見上げる。


あいつの瞳は

様々な感情が混ざりに混ざって
困惑して、熱くなって………無表情になった



「行くぞ」


迷いなく手を引かれエレベーターという箱から表に出る。



つまりは

お見合い相手の可愛らしい女の子と向かい合うような状態になった。