終わらない恋

「友宏っ!彼女のまえでその格好はないでしょ!まったく……」



彼女じゃねーよ




と言おうと思ったけどやっぱり母親の前ということでやめておいた。





「なんか用?」



家から離れた所で俺は止まった。



「ただ話したくて来ちゃっただけ!明日もいつもと同じ電車?」




「知らない。じゃ…」



俺は愛子に背を向けて家に向かって歩き出した。




「待って!なな……?って子と友宏君ってどういう関係なの?」



なな――――




その言葉で自然と体が止まった。




なんでだ?




「別になんでもないけど」