「なな、まじごめんな!俺慎也がそういうやつって知らなくて……」



健太は悔しそうに言うと俺を横目で見てきた。



「なんで友宏がいるの?」



「助けてくれたんだよ。」


ななは俺を見て一回微笑んだ。



「なな、俺の言ったこと忘れたのかよ。」




――俺の言ったこと?




俺は軽く健太を睨みつけた。



「芦澤には関わるな。」




――なっ?!




俺は驚いて思わず声が漏れそうになった。




というよりも



――また何で俺が?



「なな、帰るぞ。」



健太はななの手を取って歩き出した。



「えっ?健太?……あっじゃあね芦澤!ありがと!」



そうしてななは健太に連れて行かれた。





俺はただ呆然と公園で立ち尽くしていた。