「姉ちゃん?」 先生二人の行く手を阻んで不意に立ち上がったのは、紛れも無く、姉ちゃんだっ。 何言ってるか、聞こえないけど、姉ちゃん、頑張ってくれぇ。 「ちょっと待って下さい」 「何だね、君は」 「ステージに行って何をなさる気ですか」 「のいてくれないか。あの子はうちの学校の生徒で中学生なんだ。今すぐ止めさせないといけない」 「どうしてですか」