「…よしっ、俺達も、行こうぜ」 「はいっ」 ザワザワザワザワ…。 ステージの袖に集まった俺達の耳に客席のざわめきが入ってくる。 慎太さんたちが宣伝して回ってくれた成果が現れてる。 ゾクっ。 うう〜、ヤバイっ。緊張してきたぁっ。 「じゃ、七時になったんで、そろそろ頼むよ」 ライブハウスの支配人の声。 「はい」 慎太さんが答える。 「よし、皆、手ぇ出せ」