「あら、バンドで食べていこうなんて夢みたいなこと言ってて、安月給に決まってるじゃない」 「…」 「で、何に使う気?」 「いいよ、もう」 「あら、言いなさいよ。事と次第によっては援助するわよ。わたくしのポケットマネーから」 「ほんとっ!?やったぁ」 「だから、何に使うのよ」 「楽譜」 「楽譜?」 「うん」