「成田」 「ん?」 「あの女は止めとけ」 「へ?」 「案外意地悪いぞ」 「…それが俺に何の関係があるんだよ」 「…ま、そういうことだ」 「どういうことだよっ」 ったく。なにが言いたいんだ、こいつは。 別に俺は、杉本のことなんて…、どうでも関係ないぜ。 それから、俺は、日々、部活にバンドに、たまには勉強に明け暮れた。