「バッチリ、かな」 「マジで?」 「うん、数学なんて、恭子に山かけてもらった所が、思いっきり出たのよ」 「マジかよ」 運のいい奴め。 「高木も恭子に習っとけば、よかったね」 高木から『ボッ』って、音が聞こえたような気がした。 「ばっ、ばっ、馬鹿言うなっ」 ははははははっ。高木ぃ。名前だけで、真っ赤になるなよぉ。 「ははっ、じゃあね」 高木を見て笑いながら杉本は、俺らと別れてバドミントン部の部室へ向かった。