アイカワラズ -Ten Years-


あ、前に歩いてるの、坂本だ。

「センセっ」

「おお、成田」

「すみません、折角来てもらったのに」

「ははっ、お前が謝るような事じゃないだろ。お前をダシにあいつに会いに来た、俺の方が謝らなきゃな」

「先生…」

「あいつの男って、そんなにいい男なのか?」

「え?さぁ、実は俺もまだ会ったことないんですよ」

「そっか」

「ただ、優しくって、言葉に出して意思表示してくれるから、安心するって言ってました」