アイカワラズ -Ten Years-


「とにかく、出てよ、姉ちゃん」

「…」

「姉ちゃんっ。玄関で待ってもらってるんだからさぁ」

「はぁ…わかったわよ」

そんな大きなため息つかなくったって。

「どうも、先生、こんばんは」

「ああ」

「何か?急用でも?」

なに、よそよそしく喋ってんだか。

「姉ちゃん、上がってもらえよ」

「…。どうぞ、センセ」

「じゃ」