あふれる涙のドロップス

「大丈夫かしら、立川くん」





 保健の宮間(みやま)先生が、ベッドに横たわる僕に声をかけた。


 
 よくわからないが、保健室に僕は連れられてきたらしい。




「大丈夫です」




 
「……とは言ってもまだ大丈夫そうじゃないわね。もう少し休んでなさい」





 僕は、先生の言うとおり、もう少し休むことにした。






 その時だった。軽く、リズミカルな足音が、保健室の方へ近づいてきた。




「失礼しまーす」




 ガラガラっと保健室の扉が開いて、聞こえてきた声は、リンのものだった。




「あら、どうしたの?」




 宮間先生の柔らかい声が、ベッドに居る僕の方まで聞こえる。




「立川くんの様子を確認してこいって、先生に言われたので」




「立川くんなら、そこのベッドで寝てるわよ。立川くん、いいかしら?」




 そう言って、先生はベッドと部屋の境となっているカーテンを開けた。