あふれる涙のドロップス

 長い時間、その姿勢でいた。





「……と、海斗!」





 ゆさゆさと、肩を揺らされた。足も、腕も、頬も、どこもかしこもじんじんしている。





「おい……どうしたんだよ」





 肩を揺すったのは、葉山だった。





「葉山」





「どうしたんだよ、大丈夫か。顔色わりぃぞ」





「大丈夫」





 でも、頭がガンガンする。立ち上がって教室を見渡すと、笠置さんは自分の席に座っている。リンと楽しそうに話しているから__きっと大丈夫だ。





 そうして頬をゆるめた瞬間___。




「おい、立川!」




 葉山の声が、遠くの方から聞こえた。もっとも僕には、無変換で頭に響いたのだけれど。