あふれる涙のドロップス

「__というと、南をフッたヤツか」





 そう言うと、男子生徒三人は立ち上がると、教室を出て行った。





 ___あんた、自分がどうなっちゃってもいいわけね。





 
 不意に、南の声が、頭のなかでエコーがかかったように響く。





「……海斗?」





 リンの声に振り向くと、額から汗のしずくがぽたりと落ちた。





「どうか、したの?」






 リンの、不安そうな声に、僕は首を横に振る。





「なんでも、ない」




 嫌な予感が、頭のなかを駆け巡る。





 額に、汗がにじむ。僕一人に、危害が加わるなら、まだいい。でも、もし、笠置さんが、僕のせいで殴られていたのなら___





 関係ない、関係ないと、僕は頭を振る。