「じゃ、お前ら二人で仲良く頑張れよ!」




 組長はあたしたちに手を振ると、光の渦に巻き込まれて、消えた。




「組長もお忙しいのですよ」




 春山さんはあたしにそう囁いてから、




「さあ、行きますか……」



 
 とあたしの前を歩き出した。




「行くって……どこに……?」




 きまってるじゃないですか、というようにあたしの方を見る。




「朝日君の、幸せな日々を見に行くのですよ」




 その言葉に、あたしはしっかり頷いた。