あふれる涙のドロップス


「今日、部活の帰りに見たの。あなた達が、キス、しているところ」



 海斗の顔を見ると、真っ青な顔をしている。



「ねぇ、海斗。お姉ちゃんが一番可愛いのよね!?」



 ヒステリックな声で、海斗の肩を揺さぶるお姉さん。



「……いんだよ」



「何?」



 まだ、肩を掴んだまま、お姉さんが訊く。



「姉ちゃんがブラコンなの、僕が重いんだよ!」



 声を荒らげて、海斗がお姉さんの手を振り払う。


 
「姉ちゃんのことなんか、嫌いなんだよ!」