「………やっぱ言わない」
「なんだそれ!」
立川はさもがっかりしたように息をついた。
「怪獣の彼女は誰になるか気になってたのに!」
「おい、今何気に怪獣って言わなかったか」
「気のせい気のせい」
手をひらひらと振って誤魔化す。なんて奴だ。
そのとき、古着屋のドアが開いた。
「こら、隆!あたしを置いてくんじゃないわよ!」
……どこか聞き覚えのあるギャルの吠える声が聞こえる。
「あ、果歩さん!」
立川が果歩に頭を下げる。
「あら海斗くん。元気だった?」
「はい!」
そーいや果歩は中学時代、水泳部部長兼男子バレー部マネージャーをやってたな。

