「どうぞ、あがってください。あ、母はいないんで。」 「・・ありがとう。」 伸晃くんは、正樹とあたしの結婚を応援していた。 「文香さんに、兄貴から預かってるものがあるんです。」 「え、正樹が?」 「はい。」 そういって伸晃が出してきたのは、SDカードだった。