「それで…山村と一緒に登校した…と
ふぅーん。なるほどね。」


「…そういうことです。」


「私はてっきり付き合ってるもんだと。」

…もう!彼氏いないの知ってるくせに!




えぇーと、どういう状況かと言いますと

あのあと、一緒に登校した
私と葉月。


学校についてすぐ先生に呼び出されて。すんごく怒られたよ…!汗

…どうやら遅刻だったみたい!てへ
あと、ニケツもばれたみたい!てへ



お説教を2人で受けたあと…
そのまま2人で教室へ向かって


葉月は「お前のせいで…」ってなんか
文句言ってたけど無視ムシ!!あはは




教室につくと…


休み時間らしい教室はざわざわしてた…
はずなのに…!!


ガラガラ…



シーン



え?…え?なになに?みんな見てる?

わけわかんなくて葉月をみる



「…え?」



なんか顔…赤いけど。葉月。
私の視線に気づいた葉月は…


「わ、百合!なんだよ!見んな!」


…うん。焦ってる。笑

どうしたんだろ。ま、面白いからいいか





私と葉月は教室の前で立ったまま、
クラスのみんなは私たちに注目したまま。



え。一体……どぉしたらいいのさぁぁぁー!!

居心地が悪くなって親友の望美の方をちらっとみる。



な、なななな!!?!?!
…にやにやしてやがるっ。


もう!『た・す・け・て!!』
望美に口パクでSOSを出してみた



すると、エンジェル望美様、降臨っ!!


「百合ーおはよー」

そう言ってこいこい、と手を招く望美。
もう、女神様に見えるよ♡


「う、うん!望美おはよー!」


そう言って私は望美の席まで駆け寄る


またざわざわし始めた教室に
ホッとする私。


ちらっと葉月を見ると…


バチっ


…め、めめ目があった!!
って!なんで私こんなに焦ってんの!


たかが目があっただけでしょ!


さっきあったばっかりでちょっとしか
話したことないのに、


なんでこんなにドキドキ、、、
するの??





「はぁ…」


「百合?説明してちょーだい
なんで、山村と一緒に登校してきたのよ」


…望美には隠し事出来ない私。

「う、うん。あのね?」



私は今日の朝のことをぜんぶ
望美に話した。


バスに遅れてしまったこと。
そこになぜか葉月がいたこと。
話してたら同じクラスと知ったこと。
遅刻しそうだったからニケツして学校にきて怒られたこと。



ぜんぶ話し終わって…






「それで…山村と一緒に登校した…と
ふぅーん。なるほどね。」


「…そういうことです。」


「私はてっきり付き合ってるもんだと。」


…と、こうなった訳です。





そして!すんごく遅れたけど、自己紹介!

私、白川百合<しらかわ ゆり>
どこにでもいる普通の女子高生です
ショートカットの髪に
平均的な身長

The☆平凡ガール!!





そんな私とは真逆で私の親友
安藤望美<あんどう のぞみ>
黒髪ロングのクールビューティー
背が高くてかっこいくて
私の自慢の親友ぢゃぁ〜!!





「1人で何言ってるの、百合。」


うひょ〜今日も望美様は
ドSな望美様でございます!!!!




「もっと罵ってぇ〜望美様!」





…なんてバカなことを言ってる私には
これからあんなに切ない恋が始まるなんて気づいてなかったんだ…