え…どうしよう。
バス…行っちゃったぁぁぁー!!
「どうしよぉぉぉぉーっ!!!」
「チッ…あ〜!うっせぇなぁ。」
…ん?なんか声が、、、聞こえたぞ?
「だ、誰…ですか?」
目の前には見たことない…(はず)
すごくかっこいい人がっ!!♡
…ってそんなこと言ってる場合じゃない!!!
…ものすんごく怒ってらっしゃる。
…ど、どどどうしよう??汗
「…あ、お前…」
…え?
イケメンくん。あ、名前わかんないから
イケメンくんね!!
イケメンくん、いま
『…あ、お前…』
って言ったよね???
…私のこと知ってるの?
…えー、なんで?
私がそんなことを考えてると
「お前、白川百合だよな?
俺、山村葉月だけど」
「あ、はい?…そうですか。」
…そう言われた。ってか、イケメンくん!
あ、山村くんだっけ??
山村くんはなんで私のこと
知ってるんだ!!!
すると考えてることがわかったのか
山村くんは…
「はぁ…あのさ、同じクラスだろ?」
「あぁ、、、。
…って、、え!?!?!?」
うそでしょ?!?!
「嘘じゃねぇよ。」
…なんで心の声がバレているのでしょう。
「お前、顔に出てる」
うっそーん!!!
いやーーーん!!照れるー!!
「てか、山村くん?」
「あ?…葉月でいい」
「え、あ、は、葉月?」
「ぷっ、焦りすぎ。…で?なに、百合?」
「…。」
い、いいいま、ゆ、百合って!
呼び捨てに…さ、された!?!
な、なんぢゃ、このドキドキ。
「…おい、百合?」
「あ、うん、ご、ごめん!
えっと、、あ!学校!!どうしよう?」
…ば、バレてないよね?ドキドキ。
「…俺んチャリのってく?」
「や、でも私のってったら
は、葉月どうするのさ」
それは…さすがに悪いよねぇ。
どうしようかなぁ。
「は?お前バカじゃねぇ?
ここは普通にニケツだろが」
「あぁーっ!ニケツね!!
その手があったかっ!!
…って、ええええぇ?!いいの?」
「…お前、ほんとうるせぇな。ぷっ
早く後ろのれよ」
私があわあわしてる間に葉月はもう
自転車にまたがってて…
後ろをぽんぽんしてる。
…どうしよう?乗っていいのかな?
「早く来い、ばか」
「ば、ばか!?」
ばかは余計だったけど
早く来いって言われたから行ってやるか!
「しょ、しょうがないなぁ。
のってやるよ!それぢゃ葉月隊長!
学校に向かって、発進じゃーっ!」
「…静かにしろ、落とすぞ。」
「…。」
…黙るしかないね。落とすぞって
言われちゃったよ!!
きゃー、こわいこわい!!
…とかいいつつ、学校までの間
私は喋り続けた。
え?もちろん葉月に怒られたけどね?
