「えっ今。」

・・・なんて?


『予定あったか?』

「ないです!」

『そう。じゃあ決定』


楽しそうに言う主任を横目に見て。
正面を見ながら考える

本気・・・?

昨晩のことは 現実・・・?


『俺 ミホちゃんのこと 良く知らないんだよな。』

み、ミホちゃんって

『良く考えたら連絡先知らない。』

『名簿から拾って良い?』

『土曜日で良いよね?何時頃が良い?』


いつになく饒舌だった主任の言葉がやむ事はなかった けど


『聞いてるか?』

上司の声で発した言葉にビックリして一気に現実に引き戻された。


「土曜日でお願いします
 何時でも・・・」

そこまで行って隣を見ると 信号待ちなんだろう。

こっちを見た主任が居て。

『じゃあ 迎えに行く。』

笑った顔を見た時 今 隣に居る人は一体誰なんだろう と本気で思った。