「ちょ…」

「…」


抱き締められているので葵の表情はわからない。

葵は制服の中に手をいれ、顔を胸元に埋めた。


「何してんですか!?」

「発情期」

「馬鹿なこと言わないでって、本当やめて!」


貧血が再発しますから。


「桜葉は、まだ俺のこと好きなの?」

「…はい」

「…」


すると私を見て、顔を近付けた。

葵の綺麗な青い目が私を見据える。


「桜葉」

「はい」

「俺、女も抱いてるよ」