「はは、寝癖ついてるよ」

「いつも付いてるからいいや…」


女の子は髪が命なんだろー?と言って葵は私の髪に指を通す。

くすぐったくて思わず笑ってしまった。


「何で笑ってんの」

「へへ、なんでもない」


にやにやしていると、ふいに腕を捕まれた。

葵の目はいつもより熱を帯びていた。

私と葵の顔の距離は息がかかるほど近かった。


「どうしたの?」

「何で服装直さないの?わざと?」

「えっ…あぁ!忘れてた!ごめんなさ…」


服装指摘されたあとすぐに髪撫でてきたから…。

私は体制を崩し、ベッドに膝をつく形になってしまった。


「…眠」

「寝なよ」

「あ、先生くるよ」

「え、離してよ」

「やだー」


この場面だけ見たら先生良いように見えないって!


ガラッ