雨の日カレシ




ご飯を食べる時以外は部屋にこもってケータイと格闘していたけど

結局マスターできずに夕方が来てしまった。



「ただいまー」


「おかえり、たっくん」



玄関に近い私の部屋からは、玄関での会話がよく聞こえる。


今もケータイと格闘して疲れた頭で2人の会話を理解している。



ブー・・・ブー・・・



ん?


手の中のケータイから振動が・・・。


まだ誰とも連絡取ってないのに?


慌てて開くと、『新着Eメール 岡田紫苑』の文字。


・・・岡田くん?


岡田くんからメール!?


やっぱり、あのアドレス帳は本物なんだ。



『優衣、久しぶり。岡田くんです。


今日ね、優衣のお父さんと会ったよ。


殴られること覚悟してたんだけど、すごく優しくて

やっぱり優衣のお父さんだって思った。


優衣、今は闇の中でも光はいつか現れるよ。


入学式の日、大学に着いたらメールして。


                岡田紫苑』