優衣さんが来てから家事のほとんどは優衣さんの仕事だから
私はリビングに入ってさっきの箱を開けることにした。
多分お父さんが自分でしたラッピング。
ところどころ曲がっているけど、今は気にならない。
丁寧に包装紙をはがしていく。
「優衣ちゃーん。あ、開けてたんだ。何だったの?」
私は驚く気持ちを抑えながら優衣さんに箱の中身を見せた。
「・・・ケータイ?」
そう、水色の携帯電話。
欲しいと思っていても口にはできなかった。
だって、お父さんは私とお母さんのために一生懸命働いてくれていたんだもん。
そんなワガママは言えなかった。
「あれ?もう登録してあるよ」
あ、本当だ。
私のアドレスも決めてあるみたい。
そして、アドレス帳には・・・。
「もしかして彼氏?」
信じられない。


