雨の日カレシ




おばさん・・・優衣さんが来てもうすぐ3週間って日。


会社が休みのお父さんは何故かスーツを着ている。


しかも、何故か緊張してるみたいだし。



「たっくん、今日変だよ」


「うるさい。僕は普通だ」



優衣さんも首を傾げている。



「そうだ、優衣。

これ、遅くなったけど合格祝い」



お父さんに渡されたのは、紙袋に入った箱。



「お父さんが出かけてから開けてな」



『何で今じゃいけないの?』って思ったけど、良いや。


『うん、分かった』って言う代わりに首を縦に振った。



「あ、もうこんな時間。じゃあ優衣、行って来るから。

優衣のこと頼むな」



『優衣』を連呼してから慌ただしく出て行ったお父さん。


幼なじみも娘も優衣じゃ紛らわしいよね。



「たっくん、どうしたんだろうね?朝ごはんにしよっか」



玄関の鍵を閉めた優衣さんはそう言ってキッチンに消えた。