雨の日カレシ




お父さんは時々笑って泣いて教えてくれた。


まさか、お父さんとお母さんが付き合うようになった

経緯を聞くなんて思わなかったな。


だけど・・・。



「私が優衣なのは、お母さんのいとこの名前を貰ったってだけなの?」



あまり納得がいかない。


もっとちゃんと理由を聞きたい。



「まだ、続きがあるんだよ。優衣は余命1ヶ月だってって言ったよね?

今はどうなっていると思う?」



え・・・2人が大学生の時の話でしょ?


だったら普通に考えたら亡くなっているけど。



「生きていて欲しい」


「うん、生きてるんだ。

僕が会いに行った後、驚異の回復力を見せたらしくて・・・お医者さんもびっくり。

気持ちが強くなったからだろうってことになっているけど

本当の原因は分からないんだ」



夢のような話。



「『私たちの娘も優衣みたいに芯が強い子に育って欲しいね』

ってことで優衣って名づけたんだ」



そうだったんだ。


私の名前は、おばさんから貰った大切な名前なんだ。


なんだかすごく・・・心があったかい。