雨の日カレシ




里絵と2人並んで歩く帰り道。



「優衣、嬉しそうだったね。正岡くん。ありがとう」



里絵の笑顔を見ていたら『頑張って』って言う優衣の笑顔が浮かんだ。


今伝えないと、きっと後悔する。



「里絵」



名前を呼んで立ち止まった。


不思議に思ったらしい里絵も立ち止まって、僕を振り返っている。



「正岡くん?」


「里絵にとって僕は・・・ただの友達かもしれないけど・・・

僕にとって里絵は違うんだ。

再会できて本当に良かった。里絵が好きだよ」



『え、私も好きだよ?』って返って来ると思っていたのに

里絵は固まって立っているだけ。


まさか、ちゃんと通じた?



「ばざおがぐん(正岡くん)・・・ずぎ(好き)」



涙を流しながら言ってくれた里絵。


『友達として』って意味じゃないことは分かる。


僕は心の底から安心したし、嬉しかった。



「里絵、僕と付き合ってください」


「ん・・・」