雨の日カレシ




おばさんは相変わらず忙しいんだ。


寂しいのを我慢してるんだね。



「私替えて来るね」



里絵は花瓶を持って病室を出て行った。


もちろん僕と優衣だけになった。


でも優衣はずっと、僕の顔を見つめている。



「優衣、どうした?」


「顔、変わった。声も低くなった。

たっくんだけど、たっくんじゃないみたい」



そりゃ、一番成長する時期に会ってないんだから仕方ないよ。



「優衣だって変わったよ。すごくお姉さんになった」


「本当?」



急に顔を輝かせた。


そんなに嬉しい言葉だったのかな。



「うん、本当。僕が嘘ついたことあった?」


「ううん、ないよ。・・・たっくん」



嬉しそうな顔をしていたと思ったら、今度は沈んだような顔になった。


何を考えているんだろう。



「いつまで、こっちにいられる?」