すぐにアパートに戻って帰る準備をした。
お金を昨日準備しておいて良かった。
まさか門井さんに借りる訳にはいかないから。
「ごめんね、本当に」
「良いよ、別に。いつ帰るか迷ってたから決めてもらえて助かったし」
3ヶ月ぶりに乗る新幹線。
窓から外を見ると、もうオレンジ。
地元に着く頃には真っ暗。
時刻は・・・22時かな。
晩ご飯は駅で買ったから大丈夫。
それにしても、さっきから門井さんが思いつめたような表情をしている。
「何かあった?」
「正岡くんって私のこと何て呼んでるっけ」
「え・・・『門井さん』だけど?」
え、何故に?
ため息をつかれても分からない。
何が門井さんにため息をつかせたのか。
「それ、やめようよ。里絵って呼んで?」
好きな子に可愛い笑顔で首をかしげられたら・・・駄目だよね。
案の定、僕の心臓はバクバク。


