雨の日カレシ




時は流れて冬。


今年最後の授業を終えて、地元にいつ帰ろうか迷っている。



「あ、正岡くん!」



大学内の購買で飲み物を選んでいたら、門井さんが近寄って来た。



「いつ帰るの?」


「あー・・・いつにしようか迷ってるところ」



あれから門井さんとはよく話すようになって

暇な休日があれば出かける仲になっていた。


僕はいつの間にか門井さんに惹かれているけど・・・門井さんはきっと違う。


ただの『友達』としてしか見てないと思う。



「クリスマス、空いてる?」



クリスマスって明日だよね?



「うん、特に何もないけど」


「あのね、会わせたい子がいるの」



『会わせたい子』?


まさか、彼氏とか?



「私のいとこでね、正岡くんの幼なじみのはず」


「それって・・・」



心当たりがある。


中1で引っ越すまで隣の家に住んでいた女の子。


年齢は2つ下で、本当の妹みたいに可愛かった。