雨の日カレシ




「この場を借りて感謝の言葉を伝えたいと思います。

私たちを支えてくれた家族、先生方、地域の方々

そして同じ校舎で勉学に励んだ先輩後輩たち。

本当に今までありがとうございました」



あぁ、もう涙が止まらない。


終わる頃には私の下に水溜りができてしまいそう。



「最後になりましたが、我が母校の益々の発展と」



あぁ、とうとう最後。


読み終わったら本当に最後。


できるだけゆっくり・・・。


でも、いくらゆっくり読んでも1字1字減っていく。



「卒業生代表」



大きく息を吸い込んだ。



「正岡優衣」



静かに息を吐いて、ゆっくり答辞をしまう。


校長先生に手渡す時『素晴らしかった』って言われた。


ありがとう、先生。


席に戻るために後ろを向いた時、人の多さに圧倒されたけど

堂々と歩くことができた。



「蛍の光、斉唱」



後輩たちが歌ってくれる蛍の光。


今までは歌う立場だったから何も思わなかったけど、感動する。


さっきからずっと泣いてばかり。