雨の日カレシ




今朝は妙に早く目が覚めた。


いつもなら目覚ましを止めて二度寝するのに、今日は目覚ましが鳴る前に目が覚めた。


ゆっくりと制服に腕を通し、学校に行く支度をする。


もう受験が終わっている私にとって、今日が最後の登校日。


何をするにも感情が入ってしまって、涙が出てきそうになる。


あぁ、答辞は絶対に泣いてしまう。



「優衣、おはよう」



キッチンにはお父さんが立っていて、スーツを着ていた。


でも、仕事のスーツではなくて、式典とかに着ていく用に買ったスーツ。


もしかして・・・。



「お父さん、来てくれるの?」



今日は確かお仕事の日なのに。



「今日くらいは有給を使おうって前から決めていたよ」


「・・・ありがとう」



今日は素直に言える、お礼の言葉。


更に泣きそうになった。



「ビデオは持って行った方が良いかな?一応充電したんだけど・・・」


「うーん、どうだろう。

でも、私、答辞読むことになっているからね」


「・・・絶対に撮るから!」



やる気出しちゃった。