雨の日カレシ




「大和くんって『智也』って名前なんだ」


「優衣、突っ込むとこ間違ってる」



あ、そうだよね。



「俺と大和ってさ、実は小学校一緒なんだ」


「え、そうなの?」



岡田くんの言葉に私は驚き、両手で顔を覆っていた詩織ちゃんも顔を見せた。



「昔からクラス委員って感じで、恋愛に興味なんか全くなさそうな感じだった」



へぇ・・・そうなんだ。


意外でもないけど。



「多分、初恋なんじゃないかな」


「そんな・・・有り得ないよ。

こんな私に大和くんが恋をするなんて」



詩織ちゃんは自分を下げて言うけど、全然そんなことないと思う。


だって詩織ちゃん、優しいもん。



「大和はさ、外見だけじゃなくて内面もしっかり見る奴なんだ。

きっと、柴田のことを大切にしてくれる」



それは、岡田くんも同じだよ。


外見だけなら私に彼氏ができるなんてあり得なかったもん。


だけど、岡田くんは私の内面をちゃんと見てくれて

過去の私を覚えててくれて彼女にしてくれた。


感謝してもしきれない。