だけど、今回は話さないといけない。
しかも答辞。
校長先生を前にして、卒業式。
歴代の先輩方はみんな泣いていた。
今は泣く気がしないけど、きっと緊張とか色々混ざって泣いてしまう。
恥ずかしいよ。
「本当に、頑張れ。大丈夫。優衣ならきっとできるから」
そう言って、今度は頭を撫でてくれた。
ファミレスでこんなことをされて恥ずかしいけど、素直に嬉しい。
不思議と、できる気がしていた。
「うわぁ・・・ピュアなカップルって感じ」
気づいたら、詩織ちゃんが羨ましそうに見ていた。
「そういえば、柴田は大和とどうなってんの?」
岡田くん、よくぞ聞いてくれた!
実は私も気になっていたんだよね。
「んー・・・メル友、みたいな感じ。好きとか、よく分かんなくて」
「そっか・・・メールが来ると嬉しい?」
なんか、事情聴取みたいになってきた。
「嬉しいっていうか、すっごくドキドキする」
それって、『好き』ってことではないのかな?


