実は、今は午前10時過ぎ。
だけど私たちは制服を来てファミレスに来ている。
午後からは学校に行くからね。
予行演習と前日表彰だっけ。
実際に名前を呼ばれるのは初めて。
「あぁ・・・」
「岡田くん、どれだけショックなの?」
詩織ちゃんが突っ込むのも当然。
さっきからため息しかついてないもん。
「いや、だってさ・・・。
それなら晴れの日も一緒に帰れたかもしれないじゃん?」
「あぁ・・・そういうこと。だって、優衣ちゃん」
じゃあ、言えば良かったのかな。
だけど・・・驚かせたかったんだもん。
「ま、頑張れよ。恥ずかしがり屋さん」
「う・・・岡田くん意地悪」
「だって、内緒にされてたんだもん」
そんなに可愛く言われたら、なんだって許してしまいそう。
「ごめんなさい。・・・緊張するよー」
思わず両手で顔を覆った。
全校生徒の前に立つという経験は、一応表彰で2回だけしたことがある。


