そうなんだ。
トップでも悩みはあるんだ。
でも、トップの隣になったら大変だ。
手が止まっていたら分かっていないってバカにされるかも。
一生懸命頑張らなきゃ。
そりゃあ、岡田くんが隣じゃなくても頑張るけどね。
「あ、今『意外』とか思ったでしょ」
「な、何で?」
私、もしかして声に出してた?
ううん、出してないはずだよ。
「顔見てたら分かったよ。声には出してないから大丈夫」
『大丈夫』って・・・何がって感じ。
トップの会話にはついていけないや。
おとなしく勉強しようかな。
でも、休み時間くらいは自由に過ごしたい。
休み時間まで勉強していたら、それこそ頭がパンクしてしまうよ。
「正岡の名前ってさ、何だっけ」
「え、知らないの?
あ、でも私も岡田くんの名前知らないや」
お互い様か。
正岡くんとは高校の3年間はずっと同じクラスなのに。
知らないなんて普通はあり得ないよね。


