待ちに待った放課後。
岡田くんの話を聞けるってことで、ドキドキでもありワクワクでもある。
とにかく、緊張しています。
「じゃあ、私は昇降口にいるから」
「うん、分かった」
一旦詩織ちゃんに別れを告げて、再び席に座る。
この椅子に座るのも、あと2日。
卒業式の日と、その前日だけ。
そう思うと、使い古された机と椅子にまで愛着がわいてくるから不思議。
「優衣」
「あ、やっと来た」
『緊張する』と言ってトイレに行っていた岡田くん。
ハンカチで手を拭きながら戻ってきた。
「大学の名前はまだ出さないけど・・・手応えがあったよ。
これで落ちていたら不思議ってくらい。自己採点したけど、結構良かった。」
「・・・良かったぁ」
あんなに勉強していたんだもん。
当然っちゃ当然だよ。
「それでね、優衣。卒業式まで1週間。会える日は毎日会おう?」
「良い、の?」
「俺がそうしたい。今までいっぱい我慢したんだ。優衣のお母さんにも久しぶりに会いたい」
私のお母さん・・・小さい頃はよく会ってたんだっけ。


