雨の日カレシ




「う、ん・・・そうだよ。どうして?

もしかしなくても私と優衣ちゃんって相当似てる?」


「それは分からないけど、同じ環境だったみたいだね」



私と詩織ちゃんは思わず微笑みあった。


どうして今までの5年間でこういう関係を作れなかったんだろう。


少しでも早く勇気を出していれば、もっと早く馴染めたかもしれないのに。



「それにね、優衣ちゃんと岡田くんが一緒にいるのを見るのがすきなの」


「「え?」」



岡田くんとハモった。


だって、そんなことを言われたのは初めてだから。



「2人の空気が好き。だから混ぜて欲しいの。岡田くん、駄目?」


「駄目な訳・・・ないよ。ただね、今日だけは放課後、

少しで良いから2人の時間をちょうだい?話があるんだ」



きっと、受験の話だ。


終わったんだもんね。



「岡田、正岡、柴田!仲良しなのは良いことだが、そろそろHR始めたいんだが・・・」


「あ、先生・・・!」



岡田くんの言う通り、担任の先生が職員室前の廊下の窓を開けて叫んでいた。


そういえば、いつの間にかギリギリの時間になってる。



「先生、すぐ行きまーす!」



『さ、走ろう』って詩織ちゃんに言われて、廊下を全力疾走。


普段なら『こら、廊下は歩け!』って怒られるけど、今日は誰にも怒られなかった。


きっと、『青春の1ページ』として見守ってくれたんだね。